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「こっくりさん」ブームを鎮めさせられた中二男子(その2)

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前回からの続きです。

 

この内容は、かつて「みんなしあわせになれ日記」の特別篇

いのちのひびきに記した内容と重複してるのですが、

自分の記憶が曖昧だった部分が発覚しましたので

添え書きしておきます。

 

いのちのひびき」では、放課後の「こっくりさん」に

自分を誘ったのは「ミズヌマ」だったと記されていますが、

どうも、この時はちょっと記憶違いがあったようで、

実際は、こちらのブログで前回記したように、

この日の掃除が終わる頃に、クラスメイトでもある

生徒会の女子に誘われて、後から集合した

生徒会の優等生達と「こっくりさん」を

やることになったようです。

 

…ということで、

以下はいのちのひびき」からの引用です。

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~前略

 

その頃のマサジは漫画を描く事と、

クラスメイトとブルース・リーの真似をする事に

熱中している毎日だったが、

シンが来てから三日ほど経った放課後に、

今度はミズヌマが生徒会の仲間を連れて、

マサジの所にコックリさんセットを持ってやって来た。


彼とも小学校からの幼なじみだったが、

彼はマサジとは違い、

ずうっと優等生で通って来た少年だった。

 

「カキやん、これから一緒にコックリさんをやろうよ。」

 

カキやんというのは、マサジの小学生時代からの愛称だ。


ミズヌマは、流石に優等生だけあって、

コックリさんをやるにも

ちゃんと専門書で作法を予習して来る用意周到さだ。

 

「これが文字盤。

そして鳥居の所に十円玉を置いて・・・。

コックリさんは南側の窓を少し開けて、

神主が掌に丁重にお迎えしてから十円玉までお招きするんだ。

三人が人差し指を十円玉に添えて、

四人目が質問を担当するんだ。

あまり下らない事を質問すると

御怒りに触れて祟られたりするから、

質問事項は紙に書いてまとめておくんだ。

それじゃあ始めようか。」


段取りもよく始まろうという時に、

思い出した様にマサジが言った。

「ねぇ、コックリさんて狐なんでしょう・・・。

何だか危なっかしいから誰かの守護霊様に来てもらおうよ。

前に『うしろの百太郎』で読んだんだ。その方が好くない?」

ミズヌマはニコッとして、

「そうだね、そうしようか。

じゃあ、誰の守護霊様にする?」

するとマサジは、

「誰のって言って思い通りに来てくれるわけじゃないから、

とにかく丁寧にお招きして

来てくれた守護霊様にすればいいんじゃない?」

と答える。

ミズヌマは疑いもせず、

「カキやんが言うならそれで大丈夫だよ。」

と言って楽しそうに窓際に歩み寄り、

「守護霊様、守護霊様、

どうぞこちらの窓からこの手においで下さい。」

と丁重にお願いして、子供達のその儀式は始まった。

 文字盤の十円玉の上には

マサジとクラスメイトの豊田が指を乗せて控えている。

そこにミズヌマの指が加わると、

生徒会女生徒のヤヨイが質問係になって第一声を発した。

「守護霊様、守護霊様

いらっしゃいましたら『はい』の方に動いて下さい。」

十秒と待たずに

十円玉がスーっと何かに引っ張られる様に移動して、

すぐに鳥居に戻る。

「これから質問をする前に一つお願いがあるのですが、

今は放課後ですので、風紀委員の先生が見回りをしています。

先生に見つかると怒られますので

先生が近くまで来たら教えて下さい。」


質問係が問うと、

「はい。」

と十円玉が動く。

「ありがとうございます。

それでは質問を始めますので宜しくお願いします。」

「はい。」

「失礼ですが、

守護霊様はここにいる誰かの守護霊様ですか。」

「はい。」

「よろしければ、誰の守護霊様か教えて頂けますか。」

すると、十円玉は文字盤を大きくはみ出して

マサジの前まで伸びて来てまた鳥居に戻る。

「カキウチ君の守護霊様ですか。」

「はい。」

と、動くのを見て

守護霊を呼ぼうと言い出したマサジであったが、

少々驚いた。

「恐れ入りますが、お名前を教えて頂けますか。」

「いいえ。」

初めて十円玉が反対方向に動いた。

「それでは質問を変えます。

この中で一番霊感の強い人は誰ですか。」

すると、十円玉は

文字盤の周りをぐるりと回って鳥居に戻り、

「いいえ。」

に止まってからまた鳥居に戻った。

「それでは質問を変えます。

この中にいるミズヌマ君の好きな人の

名前を教えて下さい。」

十円玉はすうっと動きだし、

再び文字盤をはみ出して

四人それぞれの前でいちいち止まりながら、

再び鳥居に戻って、

「いいえ。」

と鳥居を何度か往復したので

質問者が解釈に困ってしまった。

マサジが見るに見かねて思わず口を切った。

「みんなが知っている事聞いたから

答えたくないんじゃないのかな。」

質問者がそれを確認しようとすると

それより早く「はい」の方に動いた。

「失礼な事をお尋ねしました。お許し下さい。」

「はい。」

と、答えると質問していないのに

急に十円玉が五十音の方に動き出した。

「た・ぬ・き、た・ぬ・き、か・え・る、か・え・る。」

こう文字を綴った後、

三人の指を乗せた十円玉は文字盤を大きくはみ出し、

更には机をもはみ出してしまったので、

重力の法則に従って十円玉は床に落ちて転がってしまった。

 コックリさんは普通、

途中で指を離すと罰が当たる事になっているのだが、

十円玉の方で指から離れた以上

罰を当てられるのはルール違反である。

マサジにはそれが判っていたが、

皆がどうしたのかなという顔つきで顔を見合わせていると、

突然教室のドアが開いた。

「君達、もう下校時間だよ。

こんな時間まで何をやっているんだ。

早く帰りなさい。」

入って来たのは小太りで眼鏡をかけた副校長だった。

一同は、

「はい、わかりました。どうもすいません。」

と口々に答えた。

副校長はニコッと微笑んでドアを閉めて去って行った。

それを確認するとミズヌマがクスクス笑いながら、

「ねえ、みんな。副校長のあだ名知ってる?

『たぬき』っていうんだよ。

すごいなあ、

ホントに先生が来る前に教えてくれたんだ。」

と言って無邪気に喜んでいる。

そんな彼等はバチの事など忘れている様子なので、

「さあ、みんな。ホントにもう遅いから、

守護霊様にちゃんと窓から帰ってもろらおう。」

マサジがそう言うと再び三人は十円玉に指を乗せた。

「守護霊様、どうも有り難うございました。

それでは質問を終わりますのでどうぞお帰り下さい。

最後にもう一つだけお願いがあるのですが、

またお出で頂けますか。」

「いいえ。」

これには少々がっかりしたが、

しつこくすると好くないと思ったのか、

「判りました。それではどうぞお帰り下さい。」

「はい。」

と十円玉が示すと、

ミズヌマは再び掌に守護霊を受けたまま窓際に歩み寄り、

「守護霊様、守護霊様どうぞこの窓からお帰り下さい。」

そう言って窓を閉めると、

何とか無事にその儀式は終わった。

                       ~以下省略

--------------------------------------------------------

…だいたいこんな感じですが、

自分は「こっくりさん」に対して否定も肯定もせず、

ただ失礼のないように、まともな方なら、

面白半分で人の心をもてあそぶ様なことは

告げない筈だと、敬意をはらってただけみたいですね。

 

…というわけで、このつづきは、また次回にさせて頂きます。


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