「こっくりさん」ブームを鎮めさせられた中二男子
自分は、中学生になってから、
ブルース・リーとクリント・イーストウッドに夢中になりました。
ブルース・リーの真似をするのは、
あまりお金がかかりませんでしたが、
近所の幼馴染に誘われて夢中になった
クリント・イーストウッドの真似をするには、
ちょっとお金が必要でした。
その原因はモデルガンです。
当時はMGCが主流で、@¥3500-~¥5000-は
当たり前の出費でしたが、自分にとっては
とんでもない高額でした。
当時のモデルガンは銃口が塞がれ、
金メッキ塗装されたものが主流になってました。
¥10000-代のライフルやマシンガンは黒塗りでしたが、
自分にはとても手が出ませんでした。
毎日のようにカタログを眺めたり、
時々、繁華街のモデルガン売り場に行って、
それこそショーケースに穴が開くほど眺めてました。
ガンベルトも高かったので、
結局、クリント・イーストウッド映画が、
テレビで放映された時に、音声をカセットデッキに録音して、
それをセリフや効果音まで覚えるくらいに聞きこむことに
移行しました。
…といっても、クリント・イーストウッドの吹き替えは、
初代ルパン三世の故山田康夫さんでしたけれども…^^;
これがやがて音楽の方へ自分を導いたわけです。
エンニオ・モリコーネに惚れ込んだんですよね。
中二になると、ブルース・リーごっこに夢中になり、
自分でもヌンチャクを作って遊んでましたが、
ある日の休み時間に、突然、よそのクラスにいる幼馴染が、
自分の所に駆け込んできて、
「おい、垣内、今、こっくりさんに、
この学校で霊感が強いのは誰か聞いたら、
お前と、ミズヌマだって言ってたぞ。お前ほんとか?」
と問い詰められました。
自分は、何のことだかわけがかわらず、目が点になってました。
「そんなの身に覚えはないよ」
と答えると、友達は呆れながら去りましたが、
今度はその日の放課後、小学校から知っている
優等生組の生徒会の女子が、
「垣内君、ちょっと頼みがあるんだけど、
放課後、ミズヌマ君と一緒に、
こっくりさんをやってくれない?」
と真顔で頼んで来たので、
自分もちょっと興味が湧いたので、
首を突っ込んでみたくなりました。
こっくりさんについては、自分も前に、
漫画「うしろの百太郎」を読んで知っていたが、
あまり面白がってやるものではないと書いてあったので、
そういうつもりだったのです。
そしてその日の放課後、中学校の優等生組生徒会の四人と、
どちらかというと劣等生でブルース・リー・マニアの自分が
教室に居残り、その儀式は始まったのでした。
さて、その顛末やいかに?
…ということで、この続きは、また次回に♪^^